承認欲求とは?「称賛と提案」で劇的にやる気スイッチを引き出す方法

もくじ
1.「承認欲求」とやる気スイッチの関係
1-1.承認欲求とは?マズローの欲求五段階説より
1-2.承認欲求は現代の社会人に非常に重要な欲求
1-3.承認欲求を満たす「称賛」
2.劇的にやる気スイッチを引き出す方法
3.やる気スイッチを引き出せない教育方法
4.すぬつくの経験
5.まとめ
もくじ
「承認欲求」とやる気スイッチの関係

承認欲求とは?マズローの欲求五段階説より
マズローの欲求五段階説によると、欲求は第一から第五まであり、低階層の欲求から順番に欲していく構図になっています。それでは、順番に紹介していきます。
- 第一階層の「生理的欲求」は、生きていく為の基本的・本能的な欲求の事です。(食べたい、飲みたい、寝たいなど)。
- 第二階層の「安全欲求」には、危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたいという欲求の事です。
- 第三階層の「社会的欲求」は、集団に属したり、仲間が欲しくなったりする欲求の事です。
- 第四階層の「承認欲求」は、他者から認められたい、尊敬されたい欲求の事です。
- 第五階層の「自己実現欲求」は、自分の能力を引き出し創造的活動がしたい欲求の事です。
- 第三階層までの欲求は、外的に満たされたいという思いから出てくる欲求(低次の欲求)で、第四階層以降の欲求は心を満たしたいという欲求(高次の欲求)に分類できます。一般的に、思春期位までは第三階層程度の欲求を欲し、社会人以降は第四階層以降の欲求を欲すると言います。
参考文献)マズロー心理学入門
承認欲求は現代の社会人に非常に重要な欲求
日本の経済状況や治安状況を鑑みると、生きて行く為の基本的・本能的の「生理的欲求」や危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたいという「安全欲求」は普通に生活していれば自然と満たされている事でしょう。
しかし、第三の欲求である「社会的欲求」や 第四の欲求「承認欲求」は普通の生活をしているだけでは十分に満たされるとは言い難い時があります。具体的には、「社会的欲求」が満たされない時、孤独感や社会的不安を感じ易くなりストレスを感じ、最悪の場合は心の病気に至ってしまう事があります。
次に、「承認欲求」は現代の社会人に於いて非常に重要な欲求です。社会人のストレスの原因の大多数は、「承認欲求」が満たされない事が原因と言っても過言は無いと言われています。
承認欲求を満たす「称賛」
相手の意見、報告内容を否定しないで先ずは称賛を送る事が大切でこれこそが、相手の承認欲求を満たす具体的な方法なのです。実は意外と難しく、意識していないと出来ません。しかし、慣れてしまえばしめたモノです。
承認欲求を満たされた相手は、次の欲求である「自己実現欲求」を満たす為に動き出します。自己実現欲求を満たす為の動きに移ると、仕事や学業など「ものスゴイスピード」で習得していきます。即ち、子供や部下の「承認欲求」を満たす=やる気スイッチを引き出す事なのです。
Point
子供や部下の「承認欲求」を満たす=やる気スイッチを引き出す事
それでは、具体的に「承認欲求」を満たす事でやる気スイッチを引き出す方法を紹介していきます。
劇的にやる気スイッチを引き出す方法

子供や部下の成長を促すにはどうしたら良いのでしょうか。それは、基本的な処を教えた後は、ほぼ自由にやらせてみる事です。やってみて分からなくなったら相談してください、としてみましょう。自分で考えて行動する訓練に繋がります。
次は「確認」する事を実施しましょう。「自由」にやらせるだけでは、タダの「放任」です。自由にやらせた後に、相手(子供や部下)が実施した内容を確認して下さい。この時のポイントは、実施してきた事を「否定しない」事です。否定せずに「称賛」を送りましょう。そして、内容を修正したい場合は、「更に良くする為に~をしてみて下さい」と提案してあげて下さい。
その後、また自由に課題をやらせてみて下さい。もうお分かりでしょう。この後は、このサイクルをグルグルと回し続けていくのです。そうする事により、相手(子供や部下)の「承認欲求」は満たされ、 次の欲求である「自己実現欲求」を満たす為に「課題」を達成する為に動き出すのです。即ち、やる気スイッチが入った状態になるのです。
やる気スイッチを引き出せない教育方法

教育や仕事のどちらに於いても先ずは基本的な事を教えます。その後も細かい処を教え続けるとどの様な事が起こるのでしょうか。相手はストレスを感じます。
また、常に細かい処まで教えてくれるので、自身で考える事をしなくなります。この手法は、相手(子供や部下)の成長を阻害する事に繋がります。そして、会社組織の場合は個人の成長が止まる事により、組織力低下への影響も考えられます。
よく考えると当り前ですよね。教える側が例え「丁寧」に「細かく」教えたとしても、相手に与える影響が必ずしも良い状況に繋がるとは限りません。まとめると、相手(子供や部下)のやる気スイッチを教引き出せない教育方法とは、「一から十まで手段(方法)を教える、教育する事」です。
すぬつくの経験
すぬつくは、一から十まで丁寧に教える事はしていませんでしたが、自由にやらせて「確認する」事は実施していました。しかし、確認の際に「否定しない」と言う事は出来ておらず、必ず否定から入っていた時期がありました。
勿論、相手(子供や部下)の「承認欲求」は満たされず、職場の雰囲気は悪くなり、部下のやる気スイッチもあまり引き出せない時期がありました。当時は、なんでかな?単純にやる気が無いのかな?と簡単に思っていました。
この「否定しない」と言う非常に重要な事に気が付いていなかったのです。その後、この手法を実践する事でこの効果を身をもって体験する事が出来ました。
まとめ
相手(子供や部下)のやる気を引き出す教育方法が間違っていると、その行為が逆効果になる事もありえます。良かれと思って実践してきた事が逆効果であった場合は、自分も相手にも非常に大きなロスが生じてしまう事もあります。今回紹介した手法は、誰にでも簡単に出来て、効果が非常に高い手法であるので、是非参考にして下さい。