自分の判断で残業って出来ないって知っていた?帰り難い雰囲気の時に帰る方法

定時になって今日のやる事も終わったし、さあ帰ろうかなって時に、部課長が難しい顔をしてパソコンと睨めっこをしている。
しかも帰るにはその前を通らなければならない、うーん。どうしよう。なんか仕事見つけてもう少し残ろうかな。
帰れる状態なのに帰り難い状況を体験した事って無いですか?それって、なんか変ですよね?
そこで、今回は「自分の判断で残業って出来ないって知っていた?帰り難い雰囲気の時に帰る方法」を紹介しますね。
もくじ
1.実は自身の判断のみで時間外労働は出来ない
2.こんな時間外労働の管理をしていれば「ブラックでヤバい会社」です
3.【状況別】帰り難い雰囲気の中帰る方法3選
4.すぬつくの経験
5.まとめ
もくじ
実は自身の判断のみで時間外労働は出来ない

実は、「自身の判断のみで時間外労働は出来ない」のです。何故なら、時間外労働をするには、大きく分けて「2つの決まり事」があるからです。
誰もが聞いた事のある「36協定」
従業員に時間外労働をさせる為には、「あらかじめ労働組合または、労働者の代表と協定を結ばなくてはならない。」と労働基準法36条に記載されています。
誰もが一度は聞いた事のある「36協定」です。つまり、この協定が無い場合は時間外労働は出来ないのです。
(時間外及び休日の労働)
第三十六条 使用者は、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者との書面による協定をし、これを行政官庁に届け出た場合においては、第三十二条から第三十二条の五まで若しくは第四十条の労働時間(以下この条において「労働時間」という。)又は前条の休日(以下この項において「休日」という。)に関する規定にかかわらず、その協定で定めるところによつて労働時間を延長し、又は休日に労働させることができる。ただし、坑内労働その他厚生労働省令で定める健康上特に有害な業務の労働時間の延長は、一日について二時間を超えてはならない。
労働基準法第36条
時間外労働は「業務命令」が無いと実行出来ない
時間外労働は、基本的に会社からの「業務命令」があってから、実行するのが基本です。即ち、時間外労働を命じられていなければ会社に残っている必要はありません。

こんな時間外労働の管理をしていれば「ブラックでヤバい会社」です

この後、帰り難い雰囲気の中で帰る方法を紹介しますが、そもそも、時間外労働を命じられていなければ会社に残っている必要はありません。
先ずは、この点に着目してみましょう。
一般職の場合
一般職の方の自身の考え・業務の進捗で自ら時間外労働を判断している様では、その職場(会社)は従業員を管理出来ていない事になります。
時間外労働に関する労務管理は「基本中の基本」なので、これが出来ていないとブラックなヤバい会社の可能性があります。
管理職の場合
管理職は会社側の経営メンバーと言う立ち位置になるので、時間外労働と言う概念はありません。
管理職の労働時間の把握が義務に(2019年4月から)
具体的には、会社は、管理職の労働時間も把握することが義務付けられました。併せて、所定労働時間よりも月100時間を超える場合は、産業医の面談も必要になりました。これらを怠ると、会社は50万円以下の罰金を払う必要もあります。
労働基準法109条、労働基準法41条を「すぬつく」が要約
これらの法改正は、ブラックでヤバい会社特有の「なんちゃって管理職」対応です。働き方改革が進んで、働き易い良い時代になってきました。
【状況別】帰り難い雰囲気の中帰る方法3選

部課長のみが残っている場合
自身が帰れる状態で、部課長のみが難しい顔をしてパソコンと睨めっこをしている場合は、「お疲れ様でーす。」なんて言って帰ってしまいましょう。
特に気にする必要はありません。勿論、やる事が残っていてその日が〆切りの場合は残ってやるしかありませんが、帰れる時は帰ってしまいましょう。
もしかして、早く帰るとアイツ暇なのか?と思われると嫌だなぁと思っている人がいるかと思いますが、関係ありません。
昔と違い帰れる時は帰る。とメリハリの効いた行動を取る事が求められています。
冒頭で紹介した様に、部課長は部下がサービス残業をしていた事がバレたら大変です。自身の管理能力が無いと言う事になってしまいます。
その為、時間外労働を指示していないメンバーが残っていると逆にその人は評価が下がってしまいます。
職場の他のメンバーが残っている場合
この場合は、必ず残っている他のメンバーに何で残っているのか、そして自分が手伝えることはあるのかを確認する事をおススメします。
自分が手伝える事があれば少しでも手伝ってあげましょう。自分がピンチの時にその相手はきっと手伝ってくれるでしょう。
この様な声掛けが自然と出来ている職場はストレスがあまり蓄積しない良い環境と言えるでしょう。
勿論、手伝いが必要な場合で自身が時間外労働をする場合は、上司の了解を得てから残りましょう。
自身が用事がある場合で、部課長と職場のメンバーが残っている場合
この場合は、帰るしかありません。帰る前に用事があるので申し訳ないですが先に帰りますね。って皆に一声掛けてから帰りましょう。
皆が忙しい時に何も言わずに帰るとあまり良い印象になりません。たった一言を発するのみなので、是非実行しましょう。
すぬつくの経験
すぬつくの場合は一刻も早く会社から脱出したいので、積極的に帰ってしまいます。
理由は2つあります。1つ目は、管理職なので残業代が出ないからです。2つ目は、会社内が「禁煙」なので、一刻も早く会社の敷地外に出てタバコを吸いたい為です。
全くダメな会社員ですね。
皆が残ってやっている時には、本当に今日やらなくてはいけない仕事なのかな、明日に回せるものは回しても良いんだよ。とかホドホドに頑張ろう。遅くならないでね。って声を掛けて帰ってしまいます。
帰っても良いんだよ。って雰囲気を積極的に作っています。
但し、〆切がその日であったり、重要な案件の時はその仕事が終わるまで帰りません。(まだまだ社畜根性が残っていますね。)
まとめ
他の人の目を気にして帰れないと悩んでいる場合、今回紹介した「自分の判断で残業って出来ないって知っていた?帰り難い雰囲気の時に帰る方法 」でほぼ解決出来ると思います。
今は、昔と違い帰れる時は帰る。重要な案件はやりきる。と言ったメリハリの効いた行動を取る事が求められています。でも貴方ならもう大丈夫なはずですよね。
帰れる時は早く帰って自分や家族の為の時間を過ごしましょう。